養子を希望する方・養子縁組をした方の声

私たちは、これまでの活動で、実に多くの個人・夫婦の方からお問い合わせ、ご相談を受けて参りました。皆真剣に自分の人生を考え、未来に向かってどう生きていくのかを模索している方々は一様に、真面目で、人柄も良く、堅実な生き方をしています。そして、どこにでもいる普通の人たちです。私たちは、子どもは、普通の御夫婦が普通に生活をし、普通に育てる事が何よりも大切だと考えています。ここでは産むのではなく、育てたいという方、そして実際に養親になった方の実例をご紹介します。

 

養子を希望する、お母さんになりたい人からの手紙

結婚すれば子どもができるものだと思っていました。子どもの声やバタバタと家の中を走り回る足音でにぎやかな家庭の姿を当然のように考えていました。

自分に子どもができなかったので、なぜ子どもが欲しいのかをずっと考えてきました。

答えは「子どもを育てたいから」です。「なぜ、子どもを育てたいのか?」
それにはふたつの理由があります。

ひとつめは「子どもに愛情を注ぎたい」からです。子どもは日常生活のささいなひとつひとつのことの積み重ねのなかで育っていくのだと思います。その中で周りの人に無条件に愛されているという実感が子どもに安心感を与え、それを土台に成長していくのだと思います。「私は愛されて育った」という記憶は、自己肯定感となり、その子の成長を心の中で支えます。たぶん、その子が成長し大人になっても、幼いときに愛された記憶は心の中に灯り続けます。

そして自己肯定感(自分が他人に受け入れられる存在であるという確信)は、自信となり周りの人との関係を築く上での信頼感や優しさになります。自信をなくし、落ち込むようなときには、幼い時にお父さんお母さんから愛された記憶が心の中でその人を奮い立たせる原動力になるかもしれません。
その人が自覚していなくても、きっとそうだと信じています。自分もそうだと思います。
他界しすでにもういない両親に、そう思えるように育ててもらえたことをとても感謝しています。

ですから、私はこの世に生まれた子どもにも、その瞬間からお父さんお母さんの愛情を与えられることがとても大事で、自分の子どもにもそうしたいと思ってきました。残念ながら、私たち夫婦には子どもができませんでしたが、愛情を注ぐのは誰の子どもでもいいと思います。そのことを必要としている子どもがいるのであれば注ぎたいと思います。

ふたつめは、子育ては自分育てとか、子どもを育てて初めて両親のありがたさがわかったということを聞きます。今のところ、子どもを育てたことがないので、体験して実感したいと思います。子育ては大変らしいですが、やれると思います。
自分も歳を重ねた分、若い時より精神的に余裕が出てきていると思います。子どもに自分の価値観をおしつけるのではなく、子どもの様子をじっくり見つめながらその子の個性にあった育て方をしたいと思います。幸い我が家は夫婦関係も良好です。主人との協力体制はこれまでの生活でばっちりできています。
父親と母親が助け合う環境で子育てできると思います。そういう両親の姿を見せることも大事だと思います。

※現在男の子を育てています。

 

養子縁組をした方の声『我家は普通の4人家族』

休日の我家の光景、元気に走り回る息子とおしゃべりな娘とともにショッピングセンターに買い物へ。
周囲の誰からみてもごく普通の家族にしか見えないと思いますが、子どもたちと私たち夫婦は血縁関係がありません。長男、長女ともに生後直後に私たちが養親として抱きあげ、その後、家庭裁判所へ申立てし確定後、特別養子縁組で戸籍上も親子となりました。

◇つらい治療の日々
20代半ばで結婚し数年子宝に恵まれず、不妊治療をはじめましたが毎月毎月期待は裏切られ、周囲からは悪気のない言葉ですが「お子様は?」「夫婦2人で余裕があっていいですね」などの言葉が私たち夫婦の心を傷つけた日々が続きながらも、いつか出会える子どもとの生活を夢見ていました。
40歳をひとつの節目として、里親や養子などを考えはじめましたが、電話で問い合わせた児童相談所では里親の研修や里親登録などについて勧められましたが、どこか心が動かず、さらにいろいろと調べる中で「特別養子縁組」に関心をいだきました。

◇出合い
〔長男〕
相談をした病院から講座への参加を勧められて受講し、内容に賛同した私たち夫婦が守り育み、ともに成長させていただける。そんな出逢いがあればと考え面接を受けました。

面接を終え、数ヵ月後に突然電話をいただきました。「子どもを迎えたいお気持ちに変わりませんか?」と聞かれ、「はい!」と答えると「お願いしたい子どもがいます。二日後に産まれる予定ですが、迎えにいけますか?」と言われ「はい!」と答えました。
翌日夫婦2人で病院へ向かい、翌朝に無事に産まれ、その直後に私たち夫婦が最初に抱っこしました。

実母さんは20代半ばで、ごく普通の生活をされ、お付き合いしていた彼氏との間に命を宿しましたが彼はこの状況から逃げてしまいました。 将来の不安を抱き、中絶するか?一人で育てるか?など日々悩みましたが、最終的に母親に相談し、慈恵病院SOSのダイヤルへ相談され、産まれてくる子どもの幸せを一番に考えて特別養子縁組を希望されたとのことでした。

退院の日に看護部長さんから「実母さんが、病院に来る前に産まれてくる子どものために、と産着を数枚購入していました。退院の時に着せてあげて欲しいと預かりました」と手渡されました。実母さんの思いを受け止め、思わず涙があふれました。同時になにがなんでもこの子を私たち夫婦が守っていく。そんな覚悟をいだきました。

〔長女〕
長女は中学生の実母が複雑な状況の中で妊娠し、最終的には実母の両親からの相談でそれぞれの将来を考えて特別養子縁組を決断されたらしく、我家にお話しをいただいた際に電話で諸事情をお聞きしました。我家としては、出産の経緯や背景は産まれてくる子どもには関係がなく「この子を大切に育てたい」と思い家族として迎えました。

◇長女も迎えて4人家族となった我家
長男・長女ともに入籍し、戸籍上の親子になったときの喜びは確かにありましたが、いま振返れば戸籍の問題以上に子どもたちとともに過ごす時間が親子としての絆を育んでいます。

熱性痙攣で救急搬送されたり、激しく転び怪我をしたり、長女は持病で入退院を繰り返しました。性格も長男と長女ではまったく異なります。そのすべてを受け止めながら日々ともに歩んでいます。

長男はすでに彼なりに真実をうけとめていますが、これからも年齢にあわせて必要に応じて真実告知をして、それぞれの心の動きも常に受け止めていきます。

元気に走り回っている様子、おしゃべりをしている様子、寝ている様子などを見ていて常に思うことは、この子たちが産まれきてくれたことへの感謝です。

色々と悩まれたそれぞれの実母さんが、最終的に大切な命を守り、つなげてくれたのです。

特別養子縁組家族はごく普通の家族です。これからも大切な我が子をしっかりと受け止めて家族として普通に生活していきます。

 

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